【神戸新聞杯(G2)展望】春から「激変」した武豊ダンビュライトが、ダービー馬レイデオロと激突!大混戦の覇権争いから抜け出すのは……!?

 24日に行われる今年の神戸新聞杯(G2)は、例年とは違った「異様」な空気で行われることになりそうだ。

 その中心には、間違いなく今年の日本ダービー馬レイデオロ(牡3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が君臨しているが、こちらは菊花賞(G1)をパスしてジャパンC(G1)へ向かう見込み。

 即ち、ここでレイデオロにあっさり勝たれてしまうようなことがあれば、菊花賞は実質的に「世代No.2決定戦」となってしまうことだろう。ラスト一冠に懸ける同世代のライバルたちからすれば、それだけは何としても避けたいはずだ。

 2歳10月のデビューから3連勝を飾り、年末のホープフルS(当時G2)であっさりと重賞初制覇を決めたレイデオロ。朝日杯フューチュリティS(G1)を勝ったのは同厩のサトノアレスだったが、「世代No.1はレイデオロ」という声の方が大きかった。

 しかし、その後は疲労とソエが出た影響で帰厩が遅れ、予定していた皐月賞トライアルを回避。ぶっつけで皐月賞(G1)に挑むこととなった。結果は出遅れながらの5着。アクシデントがあった割には善戦したといえる結果だったが、C.ルメール騎手が内枠の利を上手く活かし、なんとか格好をつけた感は否めなかった。

 続く、日本ダービー(G1)は上積みが期待されて単勝5.3倍の2番人気に支持されるも、5番人気のサトノアーサーでさえ単勝8倍という大混戦。しかし、レースではペースを読み切ったルメール騎手が向正面で早めに動く神騎乗を見せて、見事に戴冠。世代の頂点に立った。

 本馬が世代屈指の能力の持ち主であることは、誰もが認めるところだ。しかし、抜けた存在であるのかは、未だ大きな疑問が残っている。ルメール騎手の春2冠の騎乗は、あまりにも神懸っており「馬というよりも、騎手で勝った」というイメージが強いからだ。

 そういった意味でレイデオロにとっては、今回の神戸新聞杯が試金石となる。冒頭で触れた通り、次走は菊花賞ではなくジャパンC。だからこそ「一発回答」で世代最強を証明し、古馬に挑戦状を叩きつけたい。

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