【スプリンターズS(G1)展望】「白い稲妻」M.デムーロ・レッドファルクスVS「4連勝中」武豊ダイアナヘイロー!大混戦の電撃決戦で王者に輝くのは!?

※画像:レッドファルクス 『競馬つらつら』より

 今年も電撃の6ハロン戦・第51回スプリンターズS(G1)から、秋のG1戦線が幕を開ける。2000年に現在の施工時期に移設され、2006年にサマースプリントシリーズが創設されてからは毎年「実績馬VS夏の活躍馬」という構図で、短距離界の頂が争われることとなった。

 今年もその図に変化はなく、夏に勢いを付けた馬たちがスプリントG1の常連に挑戦する。中でも迎え撃つ実績組の中心は昨年の覇者レッドファルクス(牡6歳、美浦・尾関和人厩舎)になりそうだ。

 昨年のCBC賞(G3)で重賞初制覇を飾るまで、一介のダート短距離馬に過ぎなかったレッドファルクス。ところが約1年3カ月ぶりの芝となったCBC賞で、いきなり上がり3ハロン32.7秒の鬼脚を披露すると、昨年のスプリンターズSも中団から鋭く伸びてG1制覇。あっという間にスプリント界の頂点に君臨した。

 その後は日本を代表して香港スプリント(G1)に挑むも12着に大敗。しかし、ぶっつけ本番となった今春の高松宮記念(G1)では3着と王者の意地を見せた。さらにそのまま京王杯スプリングC(G2)を豪脚で差し切ると、2歳の未勝利戦以来となるマイル挑戦となった安田記念(G1)でも3着に好走。目下の充実ぶりが伺える走りだった。

 連覇を懸けた戦いへの1週前追い切りは美浦のウッドコースで行われ6ハロン81.0秒、ラスト12.6秒で併入と順調。陣営も「イメージ通り」と手応えを感じているようだ。主戦のM.デムーロ騎手とコンビを組んでからは、国内で馬券圏内を外したことがない。本来の走りができれば結果はついてくるはずだ。

 その王者レッドファルクスに春の高松宮記念で先着を果たし、G1初制覇を飾ったのがセイウンコウセイ(牡4歳、栗東・上原博之厩舎)だ。

 昨年の11月に渡月橋S(1600万下)を制して、ようやくのオープン入り。しかし、そこから今年の1月に淀短距離S(OP)で連勝を飾ると、重賞初挑戦となったシルクロードS(G3)でも2着を確保。高松宮記念に駒を進めると、好位からしぶとく粘ってスプリント界の頂に立った。

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