JRA「ドローン審議」導入がベスト!? あの大物馬主の提言直後に「超トラブル」で現実味も……
ルージュバック(牝5歳、美浦・大竹正博厩舎)が制した第63回オールカマー(G2)。同馬にとっては昨年10月の毎日王冠(G2)以来の勝利だが、その内容は後味が悪いものだった。
先頭を行くマイネルミラノを捉えるべく第4コーナーで各馬がスパート開始。その時、2番手のディサイファがわずかに外へ斜行。その後にいたルージュバックがさらに大きく斜行し、多くの馬が大きな不利を受けた。
だがレースは審議のランプさえ点灯することもなく終了。レースに参加していた多く騎手から大きな不利があったコメントが続出した。その後、JRAは公式ホームページ上で審議があったことを発表。ルージュバックが原因で4頭の馬が不利を受けたとして、本馬の鞍上・北村宏司騎手には9月30日から10月1日まで2日間の騎乗停止処分が下されている。
結局、これが原因となり降着などはなかった。今の降着制度では「その走行妨害がなければ、被害馬が加害馬に先着していた」とJRAが判断した場合にのみ降着となる。だが、JRAが何を根拠に「逆転は不可能だった」と判断したのかには疑問が残ることも多く、この「審議」が議論を呼ぶことも少なくない。
何かと取り沙汰されることも多い「審議」。これをもう少しわかりやすく、ファンも含めて納得できるものにする必要があるのは言うまでもないだろう。その「審議」に関して、名馬主のひとり西山茂行氏が面白い提案をしている。