JRA藤田菜七子騎手「47kgで10勝達成」!? 異常軽量を実現したルールと「愛馬」
8月27日、新潟の最終レースを勝ち、JRAの女性騎手としては増沢由貴子騎手以来、20年ぶりの年間二桁勝利にリーチを掛けている藤田菜七子騎手。だが、その後は地方でこそ勝利をあげているものの、JRAでは1カ月以上も勝ち星に恵まれていない。
記念すべき節目の勝利が遠い菜七子騎手だが、今週、最大のチャンスが訪れている。なんと、斤量47kgでレースに向かうという。
菜七子騎手が軽量斤量で騎乗するのは、白馬・カスタディーヴァ(牝3歳、美浦・田村康仁厩舎)だ。同馬は、30日の中山で行われる3歳上500万下(芝2200m)へ出走を予定している。
菜七子騎手は「通算30勝未満」の見習騎手として、他の騎手よりも3kgの減量恩恵があるのは周知の通り。だが、それだけでは斤量は47kgにはならない。なぜ、この斤量になるのか。それを「デイリースポーツ」が詳しく解説している。
記事によれば、古馬500万下のレースは3歳以上で実施されることが多い。だが、3歳馬には負担が多いためアローワンス(斤量が優遇)が適用されるという。このアローワンスは月ごとに変わり、9月は『マイル以下で2kg減、それを超える距離だと3kg減』。カスタディーヴァは2200mに出走するため、3kg減だ。そして、同馬は南半球産で9月生まれであるため、現状では2kg減となるという。これらに見習騎手の減量恩恵を合わせると、他の騎手よりも8kg軽くなり、47kgという斤量が実現できる。