「東京ならエネイブルに勝てる」JRA池江泰寿調教師の「負け惜しみ」に批判と「JC参戦」希望殺到
日本時間1日の凱旋門賞(G1)で15着に惨敗したサトノダイヤモンド。勝利した英国3歳女王エネイブルは歴史的名牝の域にすでに達しており、その差は永久に埋まらないのではないかというほど絶望的なものだった。
日本の期待を背負って渡仏したものの、前哨戦を4着惨敗、本番でも大敗を喫したという事実はやはり大きい。さまざまな見方があるが、日本競馬のレベルが欧州のトップクラスに達していないことを証明してしまったともいえる。
あそこまで圧倒的な差を見せ付けられれば、サトノダイヤモンド陣営も意気消沈……と思いきやレース後、サトノダイヤモンドを管理する池江泰寿調教師は、なぜか妙に「強気」な発言を「東京スポーツ」の取材で披露した。
「東京の2400メートルでやればエネイブルよりうちのほうが強い。100%とは言い切れないけど、10回やれば9回は勝つ」
オルフェーヴルで2年連続の2着を味わうなど、凱旋門賞の難しさを誰よりも知る池江調教師。「挑戦し続けなければならない」という言葉は本音だろうし、エネイブルという怪物がいた今年は不運だった、という考えもわからなくもない。
しかし、「東京であれば勝てる」という意見には、疑問が多いのも事実だ。
確かに、ここ10年で見てもデインドリームにソレミアなど、その年の凱旋門賞馬が東京2400mのジャパンCに出走し、惨敗した例はある。90年代には当時、あのエルコンドルパサーを下し世界最強の名を欲しいままにしていたモンジューがスペシャルウィークの4着に敗れているのも事実だ。日本と欧州の馬場がそれだけ異なるという証明で、逆にサトノダイヤモンドがフランスの馬場に適応できなかった証明にもなる。
ただ、ただ今はそれを語るべきではなかったのではないだろうか。