秋華賞(G1)は「シンハライト妹」に熱視線? ミリッサ大逆転のカギは福永祐一の「仕掛け」か
15日の秋華賞(G1)に出走するミリッサ(牝3 栗東・石坂厩舎)は、昨年のオークス馬シンハライトの妹である。
シンハライトは昨秋のローズS(G2)を完勝し、抜けた人気で秋華賞へ、というところで故障が発覚。そのまま引退となった。ミリッサは姉ほどの最強街道を驀進していたわけではないが、チューリップ賞4着、秋華賞前哨戦のローズSも外からの追い込みで4着と、トップレベル相手でも堅実なレースを見せている。今回も無事出走にこぎつけ、一発逆転を狙う。
福永祐一騎手は、昨年のヴィブロスに続く連覇を狙う。最近はG1であまり存在感を示せていないが、「条件はつくけど、一発は狙える」とこちらも期待を寄せている様子だ。
直前追い切りでは4F52秒9-38秒5-12秒8と絶好の動きを見せ、陣営も確かな手ごたえを感じている様子。終いの脚は確実だけに、あとは福永騎手がどう捌くかにかかっている。
「武豊騎手が騎乗するリスグラシューもそうですが、後方一気が多いミリッサにとって最大の敵は、京都内回りコースでしょう。直線が非常に短いだけに、仕掛けが遅れればローズSと同様の結果になる可能性が高い。
福永騎手がどのタイミングで勝負をかけるかが大きなカギを握るでしょうね。京都では好成績ですし相性は悪くない。あとは週末からの雨模様で馬場が荒れそうなので、それがプラスに働くかどうかでは」(記者)
逆転へ。良血馬がその真価を問われる。