JRA浜中俊「ポスト武豊」の影薄くとも、実は「超優秀」!? 重賞で目立たない「理由」は厳しいも、「未知の魅力」で失われたものを取り戻す?
さらに、浜中騎手にはもともと大きな「ハンデ」もある。浜中騎手のエージェントは現在リーディング3位のC.ルメール騎手と同じ。今年春の活躍や秋の「馬質の良さ」を考えれば、浜中騎手がいかにルメール騎手の割りを食っているかがわかるというものだ。
つまり、最近の重賞において浜中騎手の影が薄い理由は、本人のこれまでの行いの問題もあるとして、やはりルメール騎手への「良質馬一本かぶり」の点は否定できないということだ。逆にいえば、そうした状況であっても平場で堅実な騎乗を見せているからこそ、前述の数字があるということである。
すっかりヒールのイメージがつき、失ったものも少なくはない浜中騎手。しかし、それでもなおその実力はトップレベルだ。秋華賞は浜中騎手がG1で唯一複数回勝利している得意の舞台。未知の魅力あふれるリカビトスで失われたスター性も取り戻せるか。臨戦態勢はバッチリといえるだろう。