不穏すぎるサトノダイヤモンド妹……デビュー間近もオルフェーヴルで重なるあの「姉」の影
偉大なる兄に続くことができるのだろうか?
21日(土)に開催される東京競馬場の新馬戦(芝1600m)に、昨年の有馬記念(G1)を制したサトノダイヤモンドの半妹であるマルケッサ(牝2歳、栗東・池江泰寿厩舎)が出走予定だ。鞍上は兄と同じく、C.ルメール騎手が務めるという。
マルケッサはディープインパクト産駒のサトノダイヤモンドとは違い、”暴君”オルフェーヴル産駒。デビュー前からクラシックを目指せると関係者たちから太鼓判を押されていた同馬は、7月23日に札幌に入厩して調整が開始され、8月10日にゲート試験に合格していた。
それから約2カ月が経ち、ようやくターフに立つ準備が完了したようだ。マルケッサは先日、栗東CWで2週前の追い切りを行い5F69秒、上がり12秒半ばのタイムを記録。管理する池江調教師は「身体能力が高そうな感じ」と同馬を評しているという。
「サトノダイヤモンドの母であるマルペンサの仔ということもあり、出走前から期待が集まっています。ですが、父がオルフェーヴルということもあり、血統背景を考慮するとステイゴールド産駒の姉であるリナーテに似ているのではないかとの声も……。
リナーテも注目を集めましたが、新馬戦を快勝した後はパッとせず、今年の牝馬クラシックに出走することすらかないませんでした。現在でも500万下のクラスにとどまるなど、期待通りの走りを見せてはいません。マルケッサはサトノダイヤモンドに似てくれればいいのですが……」(記者)
兄似を期待されるマルケッサ。だが、「webスポルティーバ」が、マルケッサは兄と比較した際、「あまり似ていない」とスタッフから評されていると伝えているなど、どことなく不穏な空気は流れている。
もちろん、兄に似ていないからといって走らないわけではない。超良血だけに、ターフを沸かす活躍をしてほしいところだ。マルケッサが期待に答える走りを見せ、来年のクラシックを引っ張る活躍をしてくれることを祈りたい。