天皇賞サトノアラジンの距離不安は「ゼロ」!? 陣営の「超絶自信発言」とオーナーのひと目惚れ
29日の天皇賞・秋(G1)で、悩ましい1頭といえるのがサトノアラジン(牡6 栗東・池江厩舎)だ。
昨年5歳にして初めて重賞を2勝すると、今年に入ってからは初戦の京王杯スプリングCこそ9着惨敗も、本番の安田記念では上がり33.5の鬼脚を駆使してG1初制覇を遂げる。春のマイル王として秋初戦に挑んだ毎日王冠では、距離延長が不安視されたものの、上がり最速32.6の末脚を披露し、リアルスティールとの叩き合いの末2着。1800mでもトップクラスにあることを示した。
さあ、次はいよいよ天皇賞の2000m。1800mで好走したとはいえ、さらに200m伸びたらどうなるのか……。2000m以上を走るのは一昨年の香港C以来で、国内では2014年の菊花賞にまでさかのぼる。さすがに疑いの目が向けられてしまうが……。
「東京適性は確かですし、いよいよ充実期に入った今なら2000mもギリギリこなせるんじゃないでしょうか。もちろん全幅の信頼とはいきませんが、もともと里見治オーナーと陣営がひと目惚れした馬ですし、期待は非常に高いです」(現場記者)
陣営もオーナーも非常に期待しているサトノアラジン。確かに毎日王冠の末脚は非常に鋭く、良馬場であればキタサンブラックら強豪の喉元に刃が届く可能性もあるかもしれない。
そして、何より陣営が自信満々だ。
「『コーナーが少ない』ということで、東京競馬場の距離延長ならまったく心配ないと断言していたようです。前走の走りを見れば確かにそう思っても不思議ではありませんよね。サトノアラジンとしても今後の種牡馬入りを見据えると違う距離での勝利は大きな価値につながります。あとは枠順ですかね」(同)
外枠での好走歴が非常に多いサトノアラジン。あとは運が向くだけといったところか。