天皇賞ソウルスターリングが「まず馬券に絡む」理由? 圧倒的「データ」が示す「藤沢実績」と「3歳牝馬成績」
本来なら天皇賞・秋(G1)で主役の一角を務めるはずだったのが、微妙な立ち位置にさらされているソウルスターリング(牝3 美浦・藤沢厩舎)。
春のオークス制覇の時点では「世代最強」「牡馬ともやれる」「欧州遠征だ」と秋の活躍、今後の将来を嘱望されたソウルスターリング。秋初戦に混合古馬戦の毎日王冠を選んだのも、期待こそあれ驚きはなかった。
しかし、その毎日王冠をよもやの8着大惨敗。押し出されるように逃げの形となり、直線では成すすべなく後退。リアルスティールが強烈な末脚で外から強襲しているのと対照的であった。
馬場の問題、爪の調子、イレ込みがあったという情報など、敗因は多岐に渡ると思われる謎の敗退。そして、これが「実力なのでは」という意見もある。牝馬にとって牡馬の壁は高い、それは事実である。
しかし、だからといって、今回の強豪集う天皇賞で「即切れる」、というわけではない。特に「この厩舎」に関しては……。
「藤沢厩舎の天皇賞実績は、3歳牡馬初制覇となったバブルガムフェローを皮切りに、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、スピルバーグとまさに『大好物』にしているレース。勝利数だけでも相当ですが、その複勝率はなんと44%。ほぼ2回に1回は馬券圏内に入っているのです。藤沢厩舎の馬の時点で侮ることはできません。
また、過去に3歳牝馬が天皇賞に挑戦したのは3回。そのうち99年のスティンガーは4着、04年のダンスインザムードが2着、10年のオウケンサクラは4着と、それなりに走っていますね。ソウルスターリングは同じ社台レースホース所有馬、桜花賞とオークスの違いはありますがクラシックホースという点でも、似通っていますよね。ちなみにダンスインザムードは藤沢厩舎です」(記者)
どこを切ってもソウルスターリングが「来る」というイメージしか沸かないこのデータ。毎日王冠の成績で切るにはあまりにも不安だ。藤沢厩舎を、そして3歳牝馬をなめてはならないということだ。