「真」ステファノスが天皇賞・秋で「3度目の正直」!? 過去2回とは違う「過程」は吉か凶か
29日の天皇賞・秋(G1)に出走するステファノス(牡6歳、栗東・藤原英昭厩舎)。一昨年前は同レースで2着、昨年は3着だったが、今年は”3度目の正直”を狙う。
ステファノスは2014年の富士S(G3)以来、勝ちから遠ざかっている。だが、それ以後の14走で惜しい競馬を続けていた。今年の大阪杯(G1)では勝利したキタサンブラックに3/4差の2着と肉薄。天皇賞・秋制覇へ向けての期待は高まっている。
「ステファノスは今年の安田記念(G1)では7着と振るわなかったものの、レース後に騎乗した戸崎圭太騎手は『距離に戸惑ったところはあるかもしれません』と約2年半振りとなるマイル戦で同馬が困惑した、と話しています。今回の天皇賞・秋は慣れ親しんでいる芝・2000mのレース。前走のオールカマーでも同じ距離で2着と仕上がってきているよう。このままの調子をキープさえ出来れば、好走するのではないでしょうか」(記者)
また過去2戦、ステファノス陣営は休み明けの前走に毎日王冠(G2)を選択。だが今年はオールカマーへと変更しているが、これが功を奏したようだ。藤野助手は「スポニチ」の取材に対し、これまでは中2週だったが、今年は中4週あるため、「前走後は1週間しっかり休んで中身を戻して、そこからグッと調子を上げてきました」と好調をアピールしている。
「ステファノスはこれまで前哨戦の毎日王冠では好走しないものの、本番の天皇賞・秋では馬券内に入る活躍を見せていました。ですが、今年は前哨戦も2着と過去とは違う結果を残しています。また中2週から中4週に変わったことにより、今までよりもステファノスの疲れも取れ、余裕を持って調教も行えたはずです。陣営の自信も頷けますよ」(競馬誌ライター)
唯一の懸念は秋盾開催の日、東京競馬場の天気が雨と予想されている点だろう。スポーツ各紙の取材に対し、藤原英調教師は「道悪ではどうか」と表情を曇らせる。
これまでとは違うローテーションで天皇賞・秋を迎えることとなったステファノス。あいにくの空模様となりそうだが、3年連続馬券圏、さらには10度目のG1挑戦で初戴冠はありえるのだろうか?