【エリザベス女王杯(G1)展望】「レジェンド武豊」と「世界のR.ムーア」が激突! 最強女王の座を巡り、例年以上のメンバーが集結!
12日に京都競馬場で開催されるエリザベス女王杯(G1)には、例年にない充実したメンバーが集結することとなった。
昨年は前哨戦の府中牝馬S(G2)を制したクイーンズリングが、勢いそのままに戴冠。2着に12番人気のシングウィズジョイが激走する波乱の決着となった。例年以上の好メンバーが揃った今年は、ここで悲願のG1初制覇に燃える2頭のベテラン牝馬が中心になりそうだ。
特に「世界No.1騎手」と名高いR.ムーアを手配したルージュバック(牝5歳、美浦・大竹正博厩舎)は、これが最大のチャンスになるかもしれない。
2010年のエリザベス女王杯。国際レースとしては実績の乏しい本レースに、英愛国のオークス馬・スノーフェアリーが出走するというニュースは、当時の競馬ファンの度肝を抜いた。レースは結局、4馬身差で圧勝。同年の三冠牝馬アパパネ以下をまったく寄せ付けることなく、世界の強さを見せつけた。その時の鞍上が、ムーア騎手である。
さらにスノーフェアリーは、翌年のエリザベス女王杯にも出走し連覇を達成。ムーア騎手の名は、瞬く間に日本の競馬ファンに広く知れ渡ることとなった。その後の活躍は、ここで述べるまでもないだろう。
そんなムーア騎手とコンビを組むルージュバックは、前走のオールカマー(G2)をこれまでの大外一気のイメージを払拭する、内々を起用に立ちまわる競馬で完勝。ステファノスやタンタアレグリアといった一線級の牡馬を退け、改めて牝馬の枠を超えた能力の高さを示した。