【デイリー杯2歳S(G2)展望】大器ジャンダルムの快進撃は? 少頭数ながらも精鋭揃い!
11日(土)の京都競馬メインレースは、デイリー杯2歳S(G2)。朝日杯FS(G1)の前哨戦としての意味合いが大きいレースとなるが……。
そんな大事な前哨戦で注目したいのはジャンダルム(牡2、栗東・池江厩舎)である。新馬戦はミッキーアイルの妹であるスターリーステージなど前評判の高い相手との戦いとなったが、好位追走から楽々と抜け出しての快勝であった。血統的にはこの馬自身も母にスプリンターズS(G1)、高松宮記念(G1)を制したビリーヴを持つ良血馬で、豊かなスピード能力を受け継いでいる可能性が非常に高い。今後の活躍にも大いに期待が持てそうな1頭だ。
ただ、全く不安がないわけではない。前走の4コーナーでは一瞬ではあったが口を割る幼い様子も見せていたので、重賞となるここで難しい面を見せれば、勝ちを逃してしまうことに繋がりかねない。経験の浅さをどのようにしてカバーしていくのか、騎手の腕の見せ所となりそうだ。それでも、まだ1戦しか戦っていないこの馬にとってはハイレベルなレースでの経験は今後の糧になるだろう。このレースで結果を出せれば、次の目標は年末の大舞台となるだけに陣営も気合が入る。落馬負傷により騎乗自重となった武騎手の代わりを誰が務めるのかにも注目だ。
2連勝で重賞を制しているフロンティア(牡2、栗東・中内田厩舎)は重賞連勝の期待がかかる。新馬戦は人気に応えて逃げ切り勝ち。この時の2,3着馬もすでに未勝利戦を勝ち上がっていることから、レベルの高いメンバーが集まったレースで、しっかりと結果を出したと言える。前走の新潟2歳S(G3)では2番手追走からの抜け出しという完璧な内容で重賞勝利を達成した。ここまでの2戦ともに先頭集団で競馬を進めているのだが、最後の直線で末脚が鈍ることが無いのがこの馬の特徴。
2着馬との着差は大きく着いてはいないが、上りタイムは2戦ともに全体の2位と先行した馬とは思えない好タイム。この末脚を使われては差し、追い込み馬にとっては苦しいレースとなりそうだ。今回は初の右回りのレースとなるが、直線が長い外回りコースは歓迎材料だろう。