「史上空前の激戦」ここに始まる! 最強の日本ダービー(G1)超豪華メンバーの競演を見逃すな!
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本日29日、待ちに待った日本ダービー(G1)当日を迎えた。
すべてのホースマンにとっての「最大の栄誉」「唯一無二の夢」であるダービー制覇。3歳競走馬にとっての「生涯一度の舞台」といえば簡単だが、それなら皐月賞や菊花賞など他のクラシック競走も同じだ。世界的な歴史やイメージなど、言葉では表現しようがない「価値」が、ダービーにはある。
今年は戦前から触れられている通り、「史上最強」とすらいわれる超ハイレベルの激戦が期待される。このれレースを勝利した馬が、そのまま「世界制覇」すら意識されてしまうのは間違いない。
その中心にいるのが、クラシック第一弾の皐月賞(G1)を制し、まずは世代を一歩リードしたディーマジェスティ(美浦・二ノ宮敬厩舎)と蛯名正義騎手だ。
前走の皐月賞では史上まれに見るハイペースの中を後方から追走し、3、4コーナーから進出を開始すると、最後は豪快に外から先頭集団を一飲み。マカヒキの追撃を振り切って、一冠目を勝ち取った。
これまでフェノーメノ、イスラボニータで2度の2着がある蛯名騎手にとって、日本ダービーはまさに悲願のレース。「3度目の正直」で騎手として最高の栄誉を勝ち取れるか。
最後の直線が長くなることで、ディーマジェスティとの差が逆転すると考えられているのが、皐月賞で2着だったマカヒキ(栗東・友道康夫厩舎)と川田将雅騎手だ。
皐月賞では17番手から、最後の直線で末脚が爆発。メンバー最速となる上がり3ハロン「33.9秒」の豪脚を駆使したが、ディーマジェスティには一歩及ばなかった。ディープインパクト×フレンチデピュティは、昨年のジャパンC(G1)を勝ったショウナンパンドラと同じ配合。東京2400mで逆転を狙う。
このままでは終われないのが、皐月賞で1番人気だったサトノダイヤモンド(栗東・池江泰寿厩舎)とC.ルメール騎手だ。
きさらぎ賞(G3)を”異次元”の走りで制した圧倒的なポテンシャルが評価され、弥生賞(G2)やスプリングS(G2)といったトライアル組を差し置いて、1番人気の評価を受けたサトノダイヤモンド。しかし、最後の直線で不利を受けて無念の3着。その本当の力は、まだ解放されないままに終わった。
ただ、陣営は皐月賞の前から「目標はあくまで日本ダービー」と公言しており、この馬にとっての皐月賞はあくまで”叩き台”。今回こそがサトノダイヤモンドにとって、その秘めたるポテンシャルを爆発させる舞台。ベールに包まれた世代屈指の素質馬は本物か、偽物か……その正体はいかに。
可能性がある限り、武豊とエアスピネル(栗東・笹田和秀厩舎)は一歩も引くつもりはないだろう。