マイルCS(G1)で超地味な春王者サトノアラジン……「雨」「内枠」に続き不運の「川田将雅騎手」も重なり数え役満?

サトノアラジン(競馬つらつらより)

 マイルCS(G1)は、いわずもがな秋のマイル王決定戦だ。しかし、何故か「春の王者」の名前がほとんど挙がってこない。

 サトノアラジン(牡6 栗東・池江厩舎)は、6歳にして初のG1制覇を今年の安田記念(G1)で成し遂げた。オーナーも陣営もセールの段階からこの馬に惚れこんでいたというほどの期待、そして良血馬の使命に応えてみせたわけだ。

 秋緒戦の毎日王冠も、勝ち馬リアルスティールにあわやの2着。距離が1800mに伸びても勝ち負けをした事実は、同馬の並外れたポテンシャルを示すものとなった。

 ただ、それでもやはり「地味」である。

 前走天皇賞・秋は、後方待機から何もできないままに最下位敗退。歴史的不良馬場で開催され、もともと重い馬場が苦手だった点を考えれば仕方ないのだが、勇躍の2000m挑戦で何もできなかったインパクトはやはり大きい。

 そして、今週の京都は土曜が「雨」模様。曇りマークの日曜にどこまで回復するのかはわからないが「パンパンの良馬場でこそ」のイメージがある同馬からすると、やはり小さくない不安要素として見られてしまう。

 さらに、16日に発表された枠順は3枠5番。これまで外枠で力を発揮する機会が多かっただけに、これも大きな不安だ。まさに数え役満である。

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