レイデオロ「有馬記念回避」濃厚にガックリ? 「ゆとりローテ」批判も体質を思えば……
26日のジャパンC(G1)で2着に入ったレイデオロ(牡3 美浦・藤沢厩舎)。乾坤一擲の走りを見せたシュヴァルグランにはわずかに及ばなかったが、現役最強馬キタサンブラックにキッチリ先着するなど、その能力の高さは存分に示した。
1枠1番の利を存分に活かし絶好位を確保したシュヴァルグランと比較して、スタートから思ったほど前に行けず、直線でも外を回したレイデオロ。それで1馬身程まで最強古馬に詰め寄ったのだから、その力に疑いの余地はないだろう。今後の競馬界を背負って立つ素質を感じさせたレースだった。
さあ、あとは古馬G1を制覇するのみ。ちょうど1カ月後には年末のグランプリ有馬記念が開催される。ここでキタサンブラックやシュヴァルグランと再度激突、今度こそNo.1へ……となるかと思ったのだが。
どうやら今後は来年まで「休養」の可能性が高いらしい。
藤沢調教師は「レイデオロはスタートが前回より良くなかった。最後は惜しかったけど、3歳馬には厳しいレースだね。この後は休養予定。ソウルは男馬とだとちょっと辛そうだね」と語っているようで、有馬記念には出走しない方向であることが示されている。
今年のレイデオロは「4戦」でシーズンを終えそうだ。皐月賞、日本ダービー、神戸新聞杯、ジャパンC。そのうち2戦で勝利を上げ、さらにジャパンCでもあわやの走りを見せるなど実績は申し分ない。文句なしのレースぶりではあるのだが。