阪神JF(G1)オルフェーヴル産駒の独壇場? 「出世レース制覇」ラッキーライラックに死角なし!?
10日(日)阪神競馬場で開催される阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)。2歳牝馬のトップを決める一戦において、大きな注目を集めているのが新種牡馬オルフェーヴルの産駒2頭である。
まずは新馬、札幌2歳S(G3)を完勝し、オルフェーヴルの産駒として初の重賞制覇を達成したロックディスタウン。
もう1頭は新馬、アルテミスS(G3)を勝利し、同じく無敗でG1タイトルを狙うラッキーライラック(牝2、栗東・松永厩舎)だ。
新馬戦は好位からレースを進めると、直線外からライバルたちを圧倒する伸び脚を炸裂させる。そこから楽に抜け出し1馬身以上の差をつけ危なげなく勝利。着差以上の”圧勝”と言える内容で、その力が重賞クラスであることを証明した。
続くアルテミスS(G3)では、13番枠から抜群のスタートから好位をキープし追走。直線に入ると先行馬が突き放しにかかるものの、強力な伸び脚で猛追する。
最後は馬場の真ん中を力強く伸びて快勝。余裕すら感じられる走りで、無傷での重賞制覇を成し遂げた。2歳離れした堂々の勝ちっぷり。現時点での完成度は、ライバルたちを1歩リードしている印象だ。
同馬が快勝したアルテミスSは、2015年の1着馬デンコウアンジュが後にヴィクトリアマイル(G1)で2着。2着馬メジャーエンブレムはG1で2勝を挙げ、3着馬クロコスミアは2017年府中牝馬S(G2)を勝利している。