戸崎圭太「JRAリーディング3位転落」可能性……ふり向けばデムーロ、ルメールの背中遠く……
逆転は絶望的か?
今年も終わりに差し掛かっており、この時期になると騎手リーディングの行方にも注目され始める。しかし、昨年は最終週にまでもつれていたが、今年は早々と決着がついたようにも思える。
現在トップに君臨するのは187勝をあげているC.ルメール騎手。2位にはディフェンディングチャンピオンの戸崎圭太騎手が続くが、その差は20勝と逆転が絶望視されるほど離れている。さらに3位のM.デムーロ騎手には1勝差に迫られており、このままでは2位で終了することすらも危ぶまれている始末だ。
11月終了時点では、ルメール騎手と戸崎騎手の差は10勝だった。だがルメール騎手が先々週8勝、先週4勝と順調に勝ち続けていたのに対し、戸崎騎手は2週ともに1勝と足踏みを続けてしまっている。
「昨年、戸崎騎手は12月に入ってから、騎乗馬の馬質が目に見えて向上。怒涛の勢いで勝利を重ね、見事にリーディングに輝きました。今年もそれは同様です。しかし先週、先々週で10回も1人気の馬に騎乗したもののわずか2勝に終わるなど、まるで結果が伴っていません。このまま取りこぼしが続くようならば、逆転は難しいですよ」(競馬誌ライター)
戸崎騎手は11月上旬のエリザベス女王杯(G1)開催週にはあえて、同日開催の福島記念(G3)を選択。裏開催で勝利数を稼ごうという腹づもりだったのかもしれない。だが8レースに騎乗し、そのうち6回も1人気に支持されていたものの、あげた勝利はわずか2勝。さらにメインの福島記念では騎乗したサンマルティンがレース序盤から掛かり、最後の直線では早々と力尽きてしまって14着と惨敗していた。
「サンマルティン陣営は結果が振るわなかった戸崎騎手に呆れ返っており、見切りをつけたともいわれています。サンマルティンの所属厩舎は有力馬を多数抱えているため、ここから切られると痛いのは当然。そのため、関西方面にも”営業”を行っているそうですが、あまり成功しているとはいえないよう。今年こそ上位にいますが、来年はさらに順位を落とすことも考えられますよ」(前出・同)
これまでも度々、騎手リーディングトップを自身のアイデンティティかのように語ってきた戸崎騎手。だが、ついにそれを失う時が来たのかもしれない。