朝日杯FS(G1)「ケイアイノーテック1点」勝負? 秋G1の「謎」傾向に完全合致!?
朝日杯FS(G1)を制し、2歳王者の栄冠を手にするのは誰だ?
有力視されるのは名種牡馬ディープインパクト産駒で、サウジアラビアRC(G3)を制しているダノンプレミアム。しかし同産駒で、6月3日の新馬戦を制し「世代最初の勝ち馬」となったケイアイノーテック(牡2、栗東・平田修厩舎)も注目したい1頭だ。
デビュー戦は好位から逃げ馬を追走する展開。最後の直線でインコースから抜け出すと、そこから鋭い伸びを見せ後続を軽く突き放し2馬身差の圧勝劇を演じてみせる。最後に抑える余裕を見せた内容は、今後の活躍を期待させるものだった。
鮮やかなデビューを飾った同馬は、約5カ月の休養を経てデイリー杯2歳S(G2)に出走。残念ながら3着に敗れたが、22キロ増の休み明けと考えれば上々の結果と言えるだろう。最後までしぶとく伸びていた走りは十分に評価できる。
能力の高さは疑いようがないものの、不安要素がないわけではない。母がダート戦線で活躍したケイアイガーベラであるため「芝のG1で通用するのか」との声も上がっているのは事実だ。
しかし、母も管理していた平田修調教師は、同馬が芝向きのタイプであると強調。その上で母ゆずりのスピードを受け継いでいると「東京スポーツ」の取材でコメントしている。
仕上がりに関しても不安は感じられない。追いきりでは馬場状態が悪くなった坂路で50.8の好タイムをマーク。叩いた上積みが大きそうな今回は、これまで以上の力強い走りを見せてくれそうだ。
また、同馬を後押しする”サイン”も存在している。
それは、2017年・秋競馬のG1戦における勝ち馬の多くが「色ネーム」であるというものだ。