有馬記念(G1)はルージュバックで決まり!? 「北」村宏司が元相棒キタサンブラックに引導?
年末の祭典有馬記念(G1)。キタサンブラック(牡5歳、栗東・清水久詞厩舎)がここで有終の美を飾るべくレースへ向かう。
13日、キタサンブラックは栗東のCウッドコースで1週前追い切り。7ハロンを追われ全体は95.1秒と別段速くはないものの、ラストは12.2秒を記録するなど、素軽い走りを見せた。騎乗した黒岩騎手(レースは武豊騎手)も「これが最後(のレース)なので目一杯やった」とコメントするなど、盤石の態勢が整いつつあるようだ。
さらにレース前には今年の世相を1文字で表す「今年の漢字」に『北』が選出。自身の活躍もその理由のひとつとなった。オーナーである北島三郎氏は、「デイリースポーツ」所属事務所を通じ、明るい話題を提供できたことがうれしいとコメントを寄せ、さらに「キタサンブラックも私も『北』がついていますので、ゲン良きことと励みにして頑張りたいと思います」と有馬記念制覇に向けて縁起がいいと喜んでいる。
実力も十分、加えて”機運”まで味方しているようにも思えるキタサンブラックに今回、死角はないように思える。だが、レースではその『北』の字を持ち、キタサンブラックとも縁があったあの騎手が立ちふさがることになるのでは……。
「ルージュバックに北村宏司騎手が騎乗予定なんですよ。長らく戸崎圭太騎手とコンビを組んでいた同馬ですが、昨年の暮れから成績が低迷。結局、コンビは解消することになり、新たに鞍上に選ばれたのが北村騎手でした。そして新コンビはオールカマー(G2)に向かい、これまでには見せなかったインコースからの抜け出しで見事に勝利。
その後、一度は北村騎手の手元から手綱が離れたものの、有馬記念では再度握ることになったようです。『北』村騎手にも追い風が吹いているのかもしれませんよ」(記者)