武豊の「有馬記念の悲壮イメージ」に驚き……競馬の第一人者の発言に見る「ホープフルS締め」への疑問
24日の有馬記念(G1)で、断然の1番人気になることが予想されるキタサンブラック(牡5 栗東・清水厩舎)。史上最多タイとなるJRA・G1競走7勝の大記録がかかるが、主戦である武豊騎手も気合いは同じだ。
キタサンブラックのラストランということで「グランプリでファン投票1位は4期連続かな。ホントに人気がある馬。ここまで頑張ってきたんだから、勝たせてあげたいと思う」と「スポニチ」のインタビューで語った武騎手。過去にオグリキャップ、ディープインパクトで勝利したこの舞台。同じくスターホースであるキタサンブラックも勝利に導きそうな「天運」は持っているように思えてならないが……。
そんな武騎手が、同インタビューで有馬記念の「イメージ」について語った。
武騎手は「お客さんの目の色が違う。血走っている人もいますよね」としており、「ダービーの日の東京のスタンドはお祭りのような空気だけど、有馬記念の中山は違う。どこか悲壮感がある。日本的でいい感じですよ」などとコメント。同じく競馬界の最重要行事である日本ダービーとの雰囲気の違いを語った。
「有馬記念は1年の締めですし、人によっては『これまでの負けを取り返す』という人もいるでしょうし、ボーナスの時期ということで『ここで大勝負』と考えている人も少なくはないでしょう。
『競馬の祭典』である日本ダービーに比べ、より『勝負』の匂いが強いということではないでしょうか。あの大観衆を30年も味わい続けている武騎手ですし、その印象は正しいと思いますね」(現場記者)
今年の最後、いい思いをしたいと思うのは誰だった同じ。いつもの馬券より気持ちも入るファンが多いのは間違いないだろう。