AJCCダンビュライト「最強M.デムーロ」でも拭えない不安!? 見えざる「壁」と最強メンバー相手に活路は
15日のAJCC(G2)に出走するダンビュライト(牡4 栗東・音無厩舎)。3歳時はクラシックを完走し好走を続けたものの、ビッグレースで勝利はできなかった。
しかし、年末のサンタクロースS(1600万下)を3/4馬身差で勝利。道中3番手でしっかり折り合い、直線では余裕のある手ごたえで先頭へ。最後の最後伸びてきたクリノヤマトノオーに迫られるも、まだまだ余力のありそうなレースぶりで2勝目を上げた。上り調子の今ならば、強豪古馬対決の今回も十分に勝ち負けできそうだ。
しかも今回は、昨年G1で絶好調、今年も14日の開催でいきなり6勝を積み重ね、日経新春杯もしっかり勝利とその勝負強さは今年も変わらずのM.デムーロ騎手。どんなジョッキーよりも心強い相棒といえるだろう。
例年ならAJCCの「本命」とされてもおかしくはない状況である。しかし今年は少々勝手が違う状況だ。
ダンビュライトのこれまでの主戦武豊騎手が騎乗し復活を懸けるゴールドアクター、昨年のセントライト記念で一躍世代トップクラスのポジションについたミッキースワロー、さらにはどんなレースも善戦し、同世代のキタサンブラックらと凌ぎを削った前年覇者タンタアレグリアなど、かなりの好メンバーが予定されている。
今年のG1戦線で活躍を誓うならば、そして戴冠を目指すならば、このレースの勝利、最低でも互角の戦いを展開しなければならないのはいうまでもない。ただ、この「舞台」に関しては大きな不安が……。
「中山はダンビュライトが皐月賞で3着になった舞台であり、競馬場そのものには問題ないでしょう。問題は『距離』ですね。