【共同通信杯(G3)展望】大器・武豊グレイルが「皐月賞馬当確レース」へ出陣!? 良血馬揃いのクラシック戦線で「第2のキタサンブラック」出現か


 昨年末のデビュー戦を快勝すると、そのまま中1週でホープフルSに挑戦。後方から勝ち馬タイムフライヤーに次ぐメンバー2位の末脚を繰り出し、3着まで追い上げた。タイムフライヤーを物差しにすればグレイルとは分が悪いが、こちらもエンジンが掛かりに課題があるため東京コースは歓迎のクチだ。追い切りの動きは相変わらず地味だが、実戦で良いタイプ。この時期の3歳馬だけに、まだまだ伸びしろもありそうだ。

 コース実績という点ならゴーフォザサミット(牡3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)に一日の長があるはずだ。

 前走の百日草特別(500万下)では、東京の長い直線をものともしない強い内容。好位から上がり最速となる33.6秒の末脚で押し切った。半馬身差に破ったナスノシンフォニーは、後にホープフルSでも5着に好走しており、仮に出走していればゴーフォザサミットが上位争いを展開した可能性は高い。1週前の追い切りでは、厩舎の大先輩レイデオロに先着する充実ぶり。休み明けだが、臨戦態勢は整っていると見ていいだろう。

 まだ1勝馬ながら底知れないスケールを感じさせるのが、名門・堀厩舎のブレステイキング(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。

 デビュー戦は出遅れた影響もあって後方からの競馬となり、最後は上がり最速の33.8秒で追い上げたが6着止まり。馬も無理をしなかった。仕切り直しとなった前走の未勝利戦では、しっかりとスタートを決めると好位からあっさりと勝ち上がり。1馬身1/4差に負かした2着馬も後に未勝利を勝ち上がっており、レベルは決して低くない。数々の成功例がある堀厩舎×R.ムーア騎手のコンビも要注意だ。

 オウケンムーン(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)は良血揃いのクラシック路線で「異色の存在」といえるだろう。

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