【小倉大賞典(G3)展望】実力伯仲のハンデ重賞!? 勢いのあるトリオンフが重賞制覇を目指す!
雪の影響により13日(火)にも競馬があった小倉競馬場であったが、18日(日)は小倉大賞典(G3)が開催。冬のローカル開催のハンデ重賞ということで誰もが知るスターホースの参戦はないが、重賞制覇を狙う個性的なメンバーが顔を揃えており波乱傾向の強いレース。小倉大賞典(G3)での活躍を目指す注目馬を紹介する。
年明けからの活躍が目立つ4歳世代のトリオンフ(セ4、栗東・須貝厩舎)は久しぶりの重賞挑戦で見直したい1頭だ。札幌2歳S(G3)での11着以来の重賞への出走となるが、成長した現時点ならチャンスは十分ある。昨年の夏から5戦して3勝2着2回で連対率100%とまさに乗りに乗っている状態だ。今回と同じ条件となる小倉競馬場の1800m戦は昨年の夏に2度経験しており、好調の始まりとなった縁起の良い舞台。前走の寿S(1600万下)と前々走の1000万下のレースではエアウィンザーを続けて完封する強い競馬を見せている。若さと勢いで重賞制覇を達成し、今年の重賞戦線での活躍のきっかけにすることはできるだろうか。
休養明けでの出走となるダッシングブレイズ(牡6、栗東・吉村厩舎)だが、ここでも上位争いに加わってきそう。マイル戦への出走が多く、OP特別のレースでも結果を残しているが、マイル重賞ではあと一歩のところで敗戦が続いていた。そんな中で前走は距離延長となるエプソムC(G3)へ出走すると、マイル戦で見せていたような中団で足を溜める競馬ではなく、好位追走からの抜け出しという新味を見せて重賞勝ちをしてみせた。今回も引き続きの1800m戦となるが、ハンデの克服と小回りコースへの対応がカギとなりそうだ。
牝馬限定重賞での好走歴が光るクインズミラーグロ(牝6、美浦・和田厩舎)が牡馬相手に初めての重賞制覇を狙う。近走は2桁着順が続いているので軽視されがちだが、昨年は牝馬限定重賞での5戦連続馬券圏内確保の実績があるので無視することはできないはずだ。しかしながら今回は大外枠に入ってしまい、小回りの小倉競馬場では不利な立場でレースに臨むことになり、厳しい戦いとなることが予想される。前走からの一変を期待しているファンのためにもいいレースをしたい。
ヒットザターゲット(牡10、栗東・加藤厩舎)のラストランにも注目だ。ここまで56戦と豊富なキャリアを誇る大ベテランで重賞も4勝している。人気薄時の重賞でたびたび馬券圏内に絡んできて大穴を開けるというイメージの強い1頭であった。そんな記憶に残るこの馬が引退となるのは惜しまれるが、5年前に勝利した経験を持つこのレースで最後にもう一花咲かせて存在感を見せつけて欲しいところだ。