ダービー馬マカヒキ、凱旋門賞挑戦へ! 「現地騎手」騎乗可能性大にファン複雑も、「勝つ」ための最善か
今年の日本ダービー(G1)を制したマカヒキが、秋の仏・凱旋門賞(G1)に挑戦することが正式に決まった。「史上最強」と称された3歳世代の頂点に立った馬が、日本競馬の悲願に挑む。現地の受け入れ先としては、日本馬の遠征で実績のある小林智厩舎が候補として挙がっているようだ。
オーナーの金子真人ホールディングスは、2006年のディープインパクト以来の凱旋門賞挑戦。父が涙を飲んだ舞台で、マカヒキが悲願達成となるのか注目されるが……。
友道調教師は「現地のジョッキーで調整中」と、凱旋門賞での鞍上は欧州騎手になると示唆した。舞台に慣れていない日本人騎手ではなく、地元の騎手に頼むというのは「合理的」ではある。
まあ、当然ながら「日本人騎手で挑戦してほしい」という声は多い。2012、2013の凱旋門賞に挑戦したオルフェーヴルも、国内ではすべてのレースで手綱をとった池添謙一騎手ではなく、地元フランスのC.スミヨン騎手だった。マカヒキの主戦は川田将雅騎手だが、フランスでこのコンビを見る機会はなさそうだ。
ある意味、マカヒキ陣営の凱旋門賞を「勝つ」という決意の表れか。国内の主要G1を総なめにしている金子氏としては、日本馬最初の快挙も是非とも手中に収めたいはず。あらゆる面で万全の形で本番を迎えたいのだろう。
凱旋門賞挑戦「正式表明」第1号は、3歳世代のマカヒキだった。他の登録馬の動向にも注目が集まる。