弥生賞(G2)ダノンプレミアムに「三冠馬ナリタブライアン」級の期待。異次元の強さを誇る2歳王者にとって今回が「皐月賞よりも危険」な理由


 1994年にクラシック三冠を達成し「シャドーロールの怪物」と称されたナリタブライアン。皐月賞を3馬身半、日本ダービーを5馬身、菊花賞では後続を7馬身ちぎり捨てたそのレースぶりは「史上最強の三冠馬」という呼び声も高い。

 ダノンプレミアムは、そのナリタブライアン以来となる圧巻のパフォーマンスを見せたというわけだ。そんな無敗の2歳王者が、4日に行われる弥生賞(G2)から始動する。

「ナリタブライアンの頃の朝日杯は中山で行われており、阪神で行われる今との違いはありますが、それでもダノンプレミアムには『ブライアン級』の期待を持ってしまう底知れない面があります。

今回の弥生賞には同じく3戦3勝のワグネリアンなど未対戦の強敵が揃いましたが、ここの勝ち方次第では、皐月賞で単勝1.6倍だったナリタブライアンのように、早々に『1強状態』になる可能性もあると思います」(競馬ライター)

 しかし、「ブライアン級」の期待を背負う2歳王者にも、当然ながら小さくはない課題があるようだ。特に今回の弥生賞では、連勝が止まってしまう可能性もあるという。

「やはり行きたがる気性面は、改善の必要性を感じますね。デビュー2戦目のサウジアラビアRC(G3)のスタート直後も行きたがる様子を見せていましたが、3戦目の朝日杯の方が酷くなっている印象を受けました。少なくとも昨年の段階では『マイルがベスト』と思わせる走りでしたね。もちろん陣営もその辺りは重々承知しており、この中間は終い重点で時計を出すなど、折り合い面の強化に勤しんでいます。

ただ、今回は『頭数が少ないから急遽登録した』という馬も何頭かおり、少頭数での競馬は確実。マイル戦でもハナに立てるだけのダッシュ力を見せるダノンプレミアムだけに、小頭数特有の超スローペースから、押し出されるようにハナに立ってしまう可能性もあります。その場合に折り合いが付くのかは疑問ですね」(競馬記者)

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