武豊「絶賛」ジャンダルムの「超」成長力で2000m不安なし!?”池江マジック”で血統の常識を覆す「限界突破」を実現
4日に中山競馬場で行われる皐月賞の王道トライアル・弥生賞(G2)に、快速馬を母に持つジャンダルム(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)が登場する。世代のトップを窺うライバルが集った2000m戦で、どこまでやれるのか注目が集まっている。
母は2003年に高松宮記念(G1)を制し、最優秀4歳上牝馬に選出された短距離女王ビリーヴ。その産駒にもマイル以下で5勝を上げ重賞戦線でも活躍したファリダット(父キングマンボ)、1200m以下で7勝を上げたフィドゥーシア(父メダーリアドーロ)など、スピード自慢が並ぶ。
しかし、キトゥンズジョイ産駒のジャンダルムには距離の融通が利きそうで1600mのデビュー戦を快勝した際、主戦の武豊騎手は「2000mまでならこなせそう」と話していた。そこに「ダービー(2400m)まで行ってほしいね」と”無茶振り”を入れたのが、オーナーの前田幸治氏だった。
この日から池江厩舎による、距離適性の”限界突破計画”がスタートする。
無論、これで簡単にジャンダルムの距離適性が伸びるのであれば、この世に短距離馬など存在しないだろう。馬の適性に合わせて細やかなカテゴライズが成されている昨今の競馬界で、そう簡単に「限界の壁」を乗り越えることなどできない。
しかし、それをやってのけるのが、池江泰寿調教師が「稀代のトップトレーナー」と称される所以の1つだ。