JRA藤沢和雄調教師「大器」オブセッションは皐月賞回避も!?「4強激突」の弥生賞(G2)でもピリピリ感なし……藤沢流の「真意」は?


 また、2010年のペルーサは皐月賞トライアルの若葉S(OP)で、後の皐月賞2着馬ヒルノダムールに勝利。デビューから無敗の3連勝で堂々の皐月賞切符を手にしながらも「東京向き」という理由で、あっさりと皐月賞をパス。青葉賞(G2)からダービーに向かった経緯がある。

 このペルーサの例を考えると、オブセッションが例え今回の弥生賞で優先出走権を掴んだとしても、必ずしも皐月賞に駒を進めるとは限らないということだ。

「馬優先主義」を掲げる藤沢厩舎だけに適性や成長度を見越して、大器をダービーまで”温存”する可能性は十分にあり得るというわけだ。

 そもそもオブセッションが2戦目に、わざわざ関西に遠征してまで阪神の外回りコースを選んだのは、やはり陣営が「広いコース向き」と考えているからだろう。藤沢調教師は「初めての中山も大丈夫だと思うよ」と語っているが、その真意は別のところにあるのかもしれない。

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