武豊ジャンダルムは「第2」のエアスピネル!? 完敗の弥生賞で天才騎手の「普通ならトップレベル」発言に思い出される2年前の「不思議な感覚」
結局、エアスピネルはクラシックを完走した後、古馬になってマイル路線へ。昨年のマイルCSではハナ差の2着に泣き、未だG1制覇に手が届いていない。
「今回の弥生賞での武豊騎手の雰囲気が、エアスピネルの時とあまりに似ているため、ジャンダルムを応援しているファンからは、早くも悲壮感が漂い始めているようです。
確かに今回はダノンプレミアムとワグネリアンに完敗でしたし、皐月賞での逆転は難しいかもしれません。本番ではホープフルSで先着を許したタイムフライヤーなど別路線組も合流してきますし、ジャンダルムもエアスピネルと同じように善戦するものの、少し着順を落としてしまうかも……。
すでに池江泰寿調教師が『本質的にマイラー』と話している点や2歳の時にデイリー杯2歳S(G2)を勝っている点も、エアスピネルと被ってしまうところ。自在性もあって武豊騎手も手の内に入れつつありますし、今後も当然期待できますが、エアスピネルのように”善戦マン”と化してしまうのは避けたいところでしょうね」(競馬ライター)
「本番で18頭になれば、流れが変わるはず。そこで逆転したい」と最後は前を向いた武豊騎手。その言葉通り昨年の皐月賞では、弥生賞で3着に敗れて12番人気の低評価に留まっていたダンビュライトを3着に導く会心の騎乗を見せている。
あの時は1番人気のファンディーナを積極果敢に”潰し”に行く、まさに勝ちに行ったレース運びだった。苦戦必至と思われる今年の皐月賞で「天才」がどんな策を講じるのか――。ジャンダルムの巻き返しに注目したい。