【阪神大賞典(G2)展望】「新生」武豊クリンチャーVS「スタミナ王」福永祐一アルバート!関西の大物同士の「駆け引き」に注目!
18日には、天皇賞・春(G1)の重要な前哨戦となる阪神大賞典(G2)が阪神競馬場で開催される。
長距離王決定戦となる天皇賞・春に向かう王道・阪神大賞典は、かつて「日本一堅い重賞」と言われるほどチャンピオンクラスの出走が数多く見られた。歴代の勝ち馬にもメジロマックイーンやナリタブライアン、テイエムオペラオーにディープインパクト、近年ではゴールドシップが3連覇を成し遂げるなど、歴史的名馬がズラリ。
一時低迷が囁かれたが、昨年は勝ち馬のサトノダイヤモンドと2着のシュヴァルグランが、本番でも馬券圏内を確保するなど、その威厳を取り戻しつつある。今年は残念ながらG1馬の登録こそないものの、長距離No.1の座を狙える好メンバーが集った印象だ。
その中でも「勢い」、そして「話題性」でライバルに差をつけているのがクリンチャー(牡4歳、栗東・宮本博厩舎)だ。
昨年のクラシックには手が届かなかったが、菊花賞(G1)で2着するなど、「強い4歳世代」の中でも非凡な素質を示したクリンチャー。念願のG1初制覇を目指す今年、前走の京都記念(G2)ではレイデオロ、アルアイン、モズカッチャン、ディアドラという同世代のG1馬を蹴散らして優勝。幸先のいいスタートを決めた。
今回の阪神大賞典は、その実力が”本物”であることを証明する一戦になりそうだが、中間で大きな出来事があった。騎手が主戦だった藤岡佑介騎手から、武豊騎手にスイッチしたのだ。