【日経賞(G2)展望】菊花賞馬キセキ始動! 超堅実派ゼーヴィントなど実力馬が出走予定「豪華G2」を見逃すな!!
天皇賞・春(G1)へ繋がる重要なレース日経賞(G2)が、24日(土)に中山競馬場で開催される。大本命に上げられているのは、昨年の菊花賞(G1)を制したキセキ(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)だ。
デビュー後は勝ちきれない競馬が続いたが、春の毎日杯(G3)で評価は一変。後の皐月賞(G1)を制したアルアイン、神戸新聞杯(G2)3着馬サトノアーサーと接戦を繰り広げた実績は高く評価された。
本格化を予感させたのは、連勝で臨んだ9月の神戸新聞杯(G2)だ。惜しくも2着に敗れたが、ダービー馬レイデオロなど同世代の強豪を相手に互角の競馬を展開。確かな成長を感じさせた。
続く菊花賞は史上稀に見る極悪馬場となったが、苦にする様子もなく力強い走りを披露する。残り100mで一気に抜け出し、後続へ2馬身差を付けてゴール。見事にクラシック最後の1冠を奪取した。
良馬場で躍動するタイプと思われていたが、持ち前の潜在能力でライバルたちをねじ伏せる完勝劇を演出。自力の高さを改めて証明したと言える。
前走の香港ヴァーズ(G1)は9着と大敗したが、左前脚に皮膚病が見つかるなどのアクシデントが影響していることは明白。度外視してもいいだろう。
初の中山コース、3カ月半振りの実戦という不安要素もあるが、昨年の夏には古馬を相手にしっかりと勝ち上がるなど、ブランクも苦にしないタイプか。一息入れたココは確実に結果を残し、G1戦線へ繋げたいところ。
昨年の七夕賞(G3)を制したゼーヴィント(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎)も注目したい1頭だ。
重賞は5戦連続で連対中。2勝2着3回と抜群の安定感を誇っている。前走の七夕賞は中団から進み、直線で力強く伸び差し切って快勝。持ち味を存分に発揮する強い内容だった。
レース後に骨折が判明し長期休養明けとなるが、稽古では軽快な動きを披露。完璧とは言えないものの、力を出せる状態にあるという印象だ。4戦して2勝2着2回と、好相性を誇る中山コースということも含め侮ることはできない。