【皐月賞(G1)展望】武豊ジャンダルムが福永祐一の「宿願」ワグネリアンに挑む! 大本命ダノンプレミアム離脱で歴史的大混戦!
15日に中山競馬場で開催される皐月賞(G1)。今年の牡馬クラシックは不動の大本命ダノンプレミアムが1頭抜けた存在だったが、挫跖のためにまさかの出走回避。一転して、近年稀に見る混戦ムードとなっている。
そうなると、次に期待が懸かるのは弥生賞(G2)2着の大器ワグネリアン(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)ということになるのだろうか。
新馬戦で後続を5馬身差引き離す壮絶な叩き合いを制すなど、ド派手なデビューを飾ったワグネリアン。記録した上がり3ハロン32.6秒は中京競馬場史上最速というのだから、この馬の底知れぬポテンシャルが垣間見えた一戦だった。
その後も野路菊S(OP)、東京スポーツ杯2歳S(G3)と危なげなく3連勝を飾った際は、2歳王者のダノンプレミアムと並んで「世代No.1」との呼び声も高かった。だが、直接対決となった前走の弥生賞でダノンプレミアムの前に完敗。
大本命馬の脇を固めるポジションで本番を迎えるはずだったが、王者の緊急離脱により、再び主役の座が巡ってきた格好だ。不本意な形とはいえ、クラシック制覇へ大きなチャンスが巡ってきたことは間違いない。主戦の福永祐一騎手と共に「無事是名馬」の格言を証明したいところだ。
しかし、そんなライバルたちの思いを尽く打ち砕いてきたのが、キタノコマンドール(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)の「G1ハンター」M.デムーロ騎手だ。