皐月賞(G1)ワグネリアンはイマイチ? 競馬女王・桃井はるこが見出す「最強馬」で混戦両断!?
今週末は、中山競馬場で第78回皐月賞が開催される。今年は大本命と見られていたダノンプレミアムが直前で出走回避を表明。一転して混戦模様となった。その牡馬クラシック初戦を読み解くべく、今回は競馬クイーン桃井はるこさんにお越しいただき、見解をうかがってみた! 桃井さんはレースをどう見るのだろうか?
――今年もクラシック戦線が幕を開け、競馬ファンにとっての春が訪れました。
桃井はるこ:そうですね。でも私は、競馬のクラシックに先んじて開幕したプロ野球で一足早く春を感じています(笑)。
今年は私が大ファンの東京ヤクルトスワローズが首位タイ(10日午後2時時点)です!! チームには今年から青木宣親選手が復帰。青木選手は自分が打てないときにめちゃくちゃ悔しそうにしたり、闘志を全面的に押し出してプレーする選手なので、その姿勢がチームにいい影響を与えているのではないかと思います。今年こそはクライマックスシリーズに進出してもらいたいですね。
昨年、ヤクルトスワローズは最下位だったのに今年は首位争いを繰り広げています。このことを誰が予想できたでしょう。このように想像を超える事態が起こるところにこそ野球、そして競馬の醍醐味があると思いません?
――まったくその通りだと思います(笑)。では、さっそくではありますが、皐月賞の一番手を教えてください。
桃井はるこ:ダノンプレミアムは残念でした。日本ダービー(G1)での復活を期待したいですね。本命不在となりましたが、私の一推しはズバリ、キタノコマンドール(栗東・池江泰寿厩舎)です!!
前走のすみれSは阪神競馬場で観戦。私はパドックでひと目見て走りそうな雰囲気がある「いい馬だ」と感じたんですが、周囲の競馬ファンの方たちは「人気先行だ」と評する人が多かったんですよね。でも、私の予感通りに見事勝利。応援していた馬が優勝したので、ニコニコ顔で帰京することができました。”通人気”しないところが、私の推し馬だったキタサンブラックに似ていますね。
皐月賞は直線が短い小回りの中山競馬場で行われるため、後方から競馬を展開するキタノコマンドールはちょっと不利だと思う人も多いかもしれません。しかし、キタノコマンドールの血統をさかのぼると母母のフェアリードールはトゥザヴィクトリーも輩出。同馬は有馬記念(G1)2年連続3着のトゥザグローリー、そして弥生賞を勝ち、皐月賞、有馬記念ではそれぞれ2着だったトゥザワールドなどが産駒にいます。キタノコマンドールは名だたる”中山巧者”の近親に当たるため、血統的には中山適性があってもおかしくはないです。
また鞍上は大舞台で真価を発揮し続けているM.デムーロ騎手。名付け親のビートたけしさんはイベントで、「スタートから先頭に立って1着ブッチぎり」と話していたので、デムーロ騎手がこれまでとは違って先行策を取る可能性もありますよ。大阪杯(G1)でも早めに仕掛けてスワーヴリチャードを勝利に導きましたからね。