皐月賞（G1）ワグネリアンはイマイチ？ 競馬女王・桃井はるこが見出す「最強馬」で混戦両断!?
――話題の一口馬主サービス「DMMバヌーシー」の所有馬がG1を戴冠すると見ているわけですね。非常に夢があると思います。では、2番手をお願いします。
桃井はるこ：すごく迷いましたけど、今年絶好調の藤原英昭厩舎が管理するエポカドーロ!! 前々走のあすなろ賞では良血馬スーパーフェザーに3馬身半差をつける圧勝を飾り、前走のスプリングS（G2）では勝ち馬のステルヴィオとハナ差の接戦を演じました。
エポカドーロは父がオルフェーヴル、父父がステイゴールドなので、晩成ではないかといわれています。ですが、母のダイワパッションはフェアリーS（G3）、フィリーズレビュー（G2）を連勝するなど、若いうちから成績を残しているんです。この2頭の仔ならば、ここでも実力を発揮してくれるのではないでしょうか。
レースの鞍上は戸崎圭太騎手。今年、戸崎騎手は藤原英厩舎とは打って変わって不調にあえいでいます。ですが、昨年までこの厩舎の管理馬と戸崎騎手のコンビはバツグンの安定感を誇っていました。皐月賞が開催される中山競馬場は地方競馬出身の戸崎騎手が得意中の得意にしている競馬場。ここで好走を見せて、復調への足がかりにしてほしいですね。
――戸崎騎手の復活と絶好調厩舎のコンビに期待ですね。では、3番手は？
桃井はるこ：ここを本当に悩んでいるので、今回は同率で2頭選出させてください。ワグネリアン（栗東・友道康夫厩舎）とステルヴィオ（美浦・木村哲也厩舎）です。
ワグネリアンは前走の弥生賞（G2）でダノンプレミアムに次いで2着。ですが、レースぶりを見ていると鞍上の福永祐一騎手があえて内ラチ沿いの馬群に入れて、我慢することを覚えさせていたようにも思えたんです。その成果がここで発揮されるのではないでしょうか。
福永騎手はこれまで皐月賞で幾度となく連対はしているものの勝利はなく、さらに1番人気に支持された馬への騎乗経験もありません。今回はダノンプレミアムが不在のため、ワグネリアンが最も人気を集めることも考えられます。福永騎手が1番人気のワグネリアンに騎乗して皐月賞を制覇してもなにもおかしくはないでしょう。
そしてステルヴィオ。前走のスプリングS（G2）を勝利してNHKマイルに向かうかと思いきや、クラシックに参戦してきました。私は2着だったエポカドーロを推していることからもわかるように、前哨戦の中ではスプリングSのレベルが1番高いと考えているんです。
桜花賞（G1）を快勝したアーモンドアイと同じくロードカナロア産駒、鞍上も同じC.ルメール騎手です。同馬もダノンプレミアム以外に土をつけられていませんから、上位に進出するだけの力を持っているはずです。ルメール騎手の2週連続G1制覇もあり得るのでは？