JRA勢「独占」もあり得る!? 「香港チャンピオンズデー」にアルアイン、ファインニードルらが出撃!
29日に香港シャティン競馬場で行われる「香港チャンピオンズデー」。1200m、1600m、2000mのG1レースをこの一日に集め、12月の香港国際競走に負けない春のビッグイベントとして今年から開催される。
これらのレースに出走予定である日本馬の行方を分析してみたい。(なお、チャンピオンズマイルに関しては、日本馬の出走はないのでここでは触れない。)
チェアマンズスプリントプライズ(芝1200m)
高松宮記念で初G1制覇を達成したファインニードルが、このスプリント戦の出走馬に選出され、いちはやく出場の意思を表明した。過去5年のデータを見てみると、昨年の勝ち馬ラッキーバブルスが1分8秒96で勝っており、ここ3年の勝ち馬走破タイムがは1分8秒台で、場は違えど高松宮記念のタイムが1分8秒5のファインニードルは対応可能ではないだろうか。
香港の芝を考えてみても、阪神の準オープンで1分7秒1という破格の時計で完勝しており、不安はないと思われる。
「人気となる外国馬は、昨年香港スプリントを勝って3連勝を飾ったミスタースタニングでしょうけど、他の外国馬に関しては、紛れがあって食い込めるかどうかというメンバー構成。ファインニードルにはかなり恵まれたチャンスですよね。あとは馬場が合うかどうかだけだと思います」(競馬記者)
現地に入ったファインニードルは、芝コースに入れて終い重点の馬なり。動きもよく、現場の環境にすぐ慣れて落ち着いているとのこと。昨年までこのレースに日本馬の出走は無いのだが、ファインニードルが日本馬初出走で初優勝のチャンスも? 鞍上T.ベリーの手綱捌きに期待したい。
クイーンエリザベス2世C(芝2000m)
日本から2頭出走を予定しているが、まずは皐月賞馬•アルアインから。叩き2走目の前走大阪杯(G1)は3着とまずまずだったが、開幕週とはいえ1分58秒4の走破タイムは優秀で、今回の出走馬の中ではトップの部類に入る。昨年勝った日本馬のネオリアリズムは2分4秒59で過去5年ワーストだが、それ以外の年のタイムは大体2分1秒〜2秒台で決着している。十分対応可能であり夢が広がる。しかし、弱点がないわけではない。