【NHKマイルC(G1)展望】「大器」タワーオブロンドンが3歳マイル王決定戦に堂々の出陣!「G2降格」が囁かれる中、久々「超大物」出現の期待!
6日には、東京競馬場で第23回NHKマイルC(G1)が開催される。すでに一部で報じられている通り、「マル外ダービー」として創設された1996年以降、時代の流れからその役割を失いつつある当レース。現在はレーティングの問題でG1としての存在意義が問われつつあるレースといえるだろう。
率直に述べて、今年も桜花賞や皐月賞といった同じ3歳G1よりもメンバー的な劣化は否めない。しかし、それはあくまで前評判の話。ここから大きく飛躍し、将来のマイル界を背負う逸材が出現することも当然あるはずだ。
そういった観点から「スケール」という点で、最も大きな期待が集まっているのが、前哨戦のアーリントンC(G3)を制したタワーオブロンドン(牡3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)だ。
重賞初制覇となった昨秋の京王杯2歳S(G2)のレースぶりが評価され、朝日杯フューチュリティS(G1)ではダノンプレミアムに次ぐ2番人気に支持された大器。その朝日杯FSこそ2歳王者の前に完敗を喫したが、前走のアーリントンC(G3)で課題のマイル戦を克服した。
そのアーリントンCでは中団やや後方に構えると、最後の直線では他馬に寄られる不利が何度かあった。しかし、進路を確保してからの末脚は圧巻の一言。主戦のC.ルメール騎手のムチに応えるように鋭い伸びを見せると、最後は粘るパクスアメリカーナを楽に交わして重賞2勝目を飾った。