世界最強エネイブル「凱旋門賞回避」可能性も? 参戦予定ラッキーライラックが「それでも絶望的」とされる”理由”

画像:エネイブル/『競馬つらつら』より

 世界最高峰の舞台である凱旋門賞(仏G1)。今年は昨年の最優秀2歳牝馬にして、桜花賞(G1)2着のラッキーライラック(牝3歳、栗東・松永幹夫厩舎)が1次登録を行ったことでも話題を呼んだ。同馬の出走がかなえば、大いに注目されることは間違いない。同馬の他にも有力馬が集まることが予想される凱旋門賞だが、今年は連覇の期待がかけられていた昨年の覇者・エネイブルの雲行きが怪しいと伝えられている。

 昨年の凱旋門賞では、最後の直線で馬群から抜け出し完勝。G1競走5連勝を飾り、同年の欧州年度代表馬に輝いていた。今年は6月1日のコロネーションカップ(英G1)から復帰する予定だったものの、調教中にひざを負傷。出走回避が発表され、復帰は8月までずれ込むことになったという。

「エネイブル陣営は凱旋門賞連覇を大目標に掲げています。しかし、順調さを欠いていることが不安視されていためか、発表されているブックメーカー各社の前売りオッズが軒並みダウンしたみたいですね。どこかで一度使ってから10月に行われる凱旋門賞に臨む予定とのことですが、そこでどれだけ調子を取り戻しているのかが注目されるでしょう」(競馬誌ライター)

 大本命が不調とあって、日本馬のラッキーライラックにも絶好のチャンスが訪れたようにも思える。だが、話はそううまくは行かないようだ。

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