エアスピネル「安田記念回避」武豊も落胆……「順調さゼロ」「鞍上悪循環」で今後も暗雲
エアスピネル(牡5歳、栗東・笹田和秀厩舎)が、安田記念(G1)を回避すると「スポーツ報知」が報じた。
安田記念で悲願のG1初制覇を狙っていたエアスピネルだが、記事によれば前走の疲労が抜け切らないことを理由に、管理する笹田調教師が回避することを決めたと伝えている。今後は宮城県の山元トレセンに放牧に出され、復帰は秋以降になるとのこと。
これまで重賞を3勝しているエアスピネル。だがG1競走には6度出走しており、いずれも掲示板を確保する好走は見せているものの、勝利にまでは至っていない。今年こそG1初制覇が期待されていたが、始動戦としていた2月25日の中山記念(G2)を右前橈骨(とうこつ)骨膜炎の発症で回避。予定を変更してマイラーズC(G2)に向かうなど、順調さを欠いていたことは否めなかった。
「前走のマイラーズCでは1番人気に支持されていたものの、最後の直線で期待されていたほどの伸びを見せることができず、外から強襲したサングレーザーに交わされて3着。陣営としてはここで勝利を収めて本番にむけて弾みを付けたかったはずですが、無念の結果に終わっていました。
そして今回、今年2度目となる出走回避です。エアスピネルの実力が一線級であるのは誰もが認めるところ。ですがどうにも運に恵まれていないようで、あと一歩のところでG1での勝利を掴みきれていません。今年にかける思いは相当なものがあったはずなのですが……」(競馬誌ライター)