キタノコマンドール屈腱炎発症……以前からの「兆候」とオーナーサイドの事情、そして「血筋」
ショックな情報が競馬界を駆け巡った!
DMMドリームクラブの期待馬、キタノコマンドールが屈腱炎を発症したというのだ。関係者、ファンのみならず、マスコミにも衝撃が走っている。
キタノコマンドールは、DMMドリームクラブが2016年セレクトセールで1億9000万円で落札。新しいシステムの一口馬主制度「DMMバヌーシー」、ビートたけしが馬名を命名したということでも話題にもなった馬だ。
新馬勝ち後2戦目、すみれSを上がり最速で勝ち上がり。3戦目でG1の皐月賞へ挑戦。稍重の馬場と展開に泣くも、上がり最速で5着に入りダービー優先出走権をゲットした。4戦目の日本ダービーは12着に終わるも、能力の高さを示す春の戦いにファンは今後の活躍に期待を寄せた。しかし、その直後の31日にDMMバヌーシーのファンサイトでキタノコマンドールの長期休養の報告がなされた。この報に関係者、ファンはガックリ肩を落としたことだろう。
「仕上がりが遅くデビューが昨年の暮れでしたが、もともと脚元が良くなかったのかもしれません。馬主の意向でダービーに向かったのでしょうが、その代償は大きかったですね」(競馬記者)
皐月賞後に日本ダービーに向かうことをすぐ表明できなかったことや、ダービーウィークに池江泰寿調教師が「ちょっとコズみが出てるんで」と脚元の不安を口にしていたことを考えれば、脚の具合がもともと悪かったと想像させられる。
調教が中間は軽く流し、最終追い切りをウッドコースで最後の1ハロンだけ強めで追うというパターンだったのも、脚元を考慮してのことだろう。