宝塚記念(G1)大阪北部地震の中、通常開催……不安消えずも「週末に競馬を楽しめる喜び」を
かつて起こった、あの阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)。その直前、競馬は三日間開催で1/14(土)、1/15(日)、1/16(月)と京都競馬場で行われ、16日にビワハヤヒデの引退式も行なっていた。その翌日に震災が起こる。週末の京都競馬場での競馬は急遽中止。阪神競馬場は一部損壊し、芝・ダートが地割れし、被害が免れた厩舎地区を一般の避難所にして、競馬の開催を当面見送る決断をした。
「1949年に阪神競馬場がこの地でスタートさせてから長い歴史を刻んできましたが、あのようなピンチはなかったですからね。改修工事や建物の点検が終わるまでかなりの時間がかかりましたからね。阪神競馬場が再開できるまで、JRAは代替競馬を発表し、京都競馬場、中京競馬場を活用することにしました。そしてその年の宝塚記念は少し早く6/4に京都競馬場で行われています。
代替で馬場が傷みますから、事故が起こらぬよう、造園課の方たちの苦労と努力も大変だったと思いますね」(同 記者)
もうあのような出来事は、起こらないでほしい。今も、これからも、震災が起こらぬよう念じて、週末競馬を楽しむことができる喜びを噛み締めようではないか。