帝王賞(G1)ゴールドドリーム「死角」は……問題は状態よりも距離
ダート界の春を締めくくる帝王賞(G1)。毎年トップクラスの実力馬が集結するこのレースに、現在ダート王として君臨するゴールドドリーム(牡5歳、栗東・平田修厩舎)が参戦する。
昨年、ゴールドドリームはフェブラリーS(G1)とチャンピオンズC(G1)の両方を制覇。史上3頭目となる統一ダート王となり、最優秀ダートホースの称号も獲得した。
今年は絶対王者としてその地位を確固たるものにするかと思いきや、連覇のかかったフェブラリーS(G1)でノンコノユメに足元をすくわれてしまう。だが、今年からナイター決戦となった前走のかしわ記念(G1)でC.ルメール騎手とタッグを結成すると、最後の直線で鋭く伸びてノンコノユメを寄せ付けずに勝利。見事にリベンジを達成し、3つ目のビッグタイトルを獲得している。
レース後にルメール騎手は「初めての船橋でも問題なく強かった」とレースを振り返り、問題があるとされているゲートも難なくこなし「いいポジションだったけど、リラックスして走ってくれましたよ。いいポテンシャルがある馬ですね」と相棒を手放しで称賛していた。
そのルメール騎手とのタッグで2戦目の帝王賞を迎えるゴールドドリームは栗東CWで追い切り。6F85秒4-13秒7を記録。少々物足りないようにも思えるが、平田調教師は20日にルメール騎手を背に一杯追ったため、「予定通りの時計。順調に来ているので期待している」と「デイリースポーツ」の取材で明かした。