【G1展望・帝王賞】春のダート王決定戦に豪華メンバーが集結!ホッコータルマエの連覇を阻むのはコパノリッキーかノンコノユメか、それとも!
春のグランプリ宝塚記念(G1)の興奮も冷めやらぬ中、今度は春のダート王決定戦となる帝王賞(G1)が29日(水)、大井競馬場で開催される。
今年で39回目を迎える地方競馬を代表する交流競走だが、今回もJRAからはダート界を牽引する超豪華メンバーが集結。春だけでなく、ビッグレースが数多く控える秋に向けても重要な一戦となりそうだ。
中心となるのは昨年の覇者であり、このレース3勝目を狙うホッコータルマエ(牡7歳、栗東・西浦厩舎)だ。
3月のドバイワールドC(G1)以来の競馬となるが、その点は単勝1.5倍に応えて快勝した昨年と同じ。3度目の挑戦となった前走は、まったく見せ場のない9着惨敗だったが、舞台が舞台なので度外視が妥当か。今年も川崎記念(G1)を制しており、7歳でも極端な能力の低下はなさそうだ。
前走のかしわ記念(G1)で復活を果たしたコパノリッキー(牡6歳、栗東・村山厩舎)が”因縁の相手”にリベンジを果たすか。
昨年はフェブラリーS(G1)を制し、秋のJBCクラシック(G1)でもホッコータルマエ以下を完封。一躍ダート王に躍り出たが、そこからホッコータルマエの徹底マークに遭い、調子を崩してしまっていた。しかし、前走のかしわ記念で見事な復活V。今回も厳しいマークが予想されるが、勢いに乗って跳ね返すか。
ホッコータルマエとコパノリッキーが前で激しくやり合えば、若いノンコノユメ(牡4歳、美浦・加藤厩舎)が政権交代を告げる。
前走のかしわ記念では、昨年6月にC.ルメール騎手が主戦になってから、初めて連対を外した4着。新興勢力となる4歳世代の代表として、ここで巻き返したいところだ。潜在能力が現役屈指なのは誰もが知るところ。昨年にジャパンダートダービー(G1)を制した大井の2000mで、今度こそダート王に輝くか。
切れ者サウンドトゥルー(牡6歳、栗東・音無厩舎)も当然ながら戴冠候補だ。