武豊×大魔神「超良血」ブラヴァスは「ワグネリアン級」の怪物!? 超高速「中京2000m」で受け継がれるダービー馬の系譜
単純にキングカメハメハ×ヴィルシーナというだけでも夢のある配合だが、育成段階からノーザンファーム早来では「馬っぷりが、べらぼうにいい」と評判。佐々木オーナーは「何時間見ていても飽きない馬」とベタ惚れ。友道康夫調教師も「母とは似ていないけど、立ち姿がいい」と、超良血馬らしい独特の”オーラ”を感じているようだ。
気になる追い切りだが、2週連続で併せ馬で遅れるなど、今のところ特に非凡な動きは見せていない。しかし、併せたルタンデュボヌール、アドマイヤマーズが共にレースを勝利していることからも、仕上がりの差もありそうだ。最終追い切りの動きは要チェックといえるだろう。
「叔父に昨年のジャパンC(G1)を勝ったシュヴァルグランがいるように、陣営は『本格化は古馬になってから』と見ているようです。しかし、この時期の中京2000mを使ってくるということは期待の高い証拠。良血馬の底力で、どれだけやれるのか見ものですね。
追い切りの動きからは、あまり切れるといった感じではなく、前に行っての粘り込みを得意とした母のような馬になるかもしれません。いずれにせよ楽しみですね」(同)
また、この時期の中京の芝2000mでデビューとなると、厩舎の先輩でもある今年のダービー馬ワグネリアンと、同様のパターンとなる。ワグネリアンは、いきなり中京競馬史上最速となる上がり3ハロン32.6秒を記録してファンの度肝を抜いたが、果たして期待の大物ルーキーは続けるだろうか。