JRA「泣きの厩舎」は狙い目? 函館記念サクラアンプルール「メインは札幌記念」でも侮り禁止

 血統的にも魅力たっぷりだ。祖母はオークスにも出走したサクラクレアー。サクラクレアーは、天皇賞秋を勝ったサクラチトセオー、エリザベス女王杯を勝ったサクラキャンドルを出した。サクラアンプルールの母はサクラメガで、姉であるサクラメガワンダーが勝ったのは、ラジオたんぱ杯2歳S(現ホープフルS)、金鯱賞、鳴尾記念(2度)だ。

 鞍上は現在リーディング6位の田辺裕信騎手で、今回3度目の騎乗となる。前走日経賞で久々に騎乗した田辺騎手は、好スタートを決めたものの抑え気味に後方集団に構え、直線大外をぶん回して上がり最速で追い込んで3着。今回、田辺騎手がどんな戦法に出て来るのかも楽しみだ。

 日経賞で2着したのは、豪州遠征が話題になっているチェスナットコート。日経賞ではサクラアンプルールとチェスナットコートは、ともにガンコから4分の3馬身で、ほぼ並んでの入線。この時、サクラアンプルールは57キロ、チェスナットコートは55キロ。この時点でのサクラアンプルールの地力は、将来のスター候補であるチェスナットコート以上だったと言える。

「泣きの厩舎は泣いている時こそ買い」という作戦が機能することもあるだろう。陣営が次走へのステップレースとするこの函館記念でこそサクラアンプルールを狙う--そんな手もありなのではないだろうか。すでに7歳とはいえ、24戦しか走っていない。心身ともに、まだまだフレッシュなはずだ。

 もちろん、マカヒキ、ネオリアリズム、ディアドラ、モズカッチャンといったG1馬、その他にも多くの有力どころが結集しそうなスーパーG2札幌記念で、かなり人気を落としそうなサクラアンプルールを狙うのも悪くはない。ただ、その前にも一度おいしい思いができるかも?

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