JRA忖度「武豊枠」にいい加減にしろ!? 世界の一流集まらないワールドオールスタージョッキーズに「廃止すべき」の声……
「確かにロンジンIFHA国際功労賞受賞は、偉大な賞で快挙には違いないですが、一般の競馬ファンには何のことかよくわからないでしょうし第一、武豊騎手が受賞したのは昨年……。
今年のリーディングやダービー勝利が考慮されている中で、この理由に違和感を持っている人は多いようです。
また、武豊騎手は昨年が前人未到のJRA通算3900勝達成、一昨年も3800勝達成と、成績が伴っていないにもかかわらず、いずれも『顕著な活躍を認められた騎手』として選出されています。そのため、この選出枠はファンの間で『武豊枠』と呼ばれているとか。『いい加減にしろ』という声もありますね……。
興行的に武豊騎手を呼びたい主催の気持ちは理解できますが、さすがにアンフェアと述べざるを得ません。武豊騎手にしても、本人の意思に関係のないところでのイメージダウンは避けたいところでしょうね」(競馬記者)
また、前身のワールドスーパージョッキーズシリーズも含め、回数を重ねるごとに外国人騎手の質も劣化の一途を辿っており、今年の出場外国人騎手に対しても「どこかワールドオールスターなのか」という不満が噴出しているようだ。
「これに関しては、WASJの開催を12月から8月に移したJRAの失敗が大きな影響を与えています。12月なら欧州競馬はオフシーズンということもあって、有力騎手の確保も比較的容易だったのですが、『冬は短期免許で騎乗する外国人騎手が多く来日しており、既に国際色が強い』という理由で夏に移設……。これで招集できる外国人騎手の質が下がりました。
また、JRAは昨年から短期免許を、これまでは近2年の順位が北米で30位以内、英や仏といったヨーロッパの主要国では10位以内でよかったのですが、どちらも5位以内に変更。さらにアイルランドや豪州では3位以内と非常に厳しい条件となりました。
その結果、短期免許の外国人騎手の質は上がりましたが、WASJで招待される大半の騎手が『短期免許の条件を満たしていない』という、なんとも皮肉な結果に。これで『ワールドオールスター』と呼ぶのは、いささか無理があるでしょうね……」(同)
すでに、一部のファンからは「廃止論」も噴出しており「札幌競馬を盛り上げたいなら、札幌記念をG1にしろ」という声も根強い。無論、毎年楽しみにしているファンも多いことは事実だが、開催時期や条件を含めた改善の余地は大いにありそうだ。