JRA「最強3歳牝馬世代」へ! アーモンドアイだけじゃない「プリモシーン覚醒」で評価上昇
新しい世代の勢いを感じさせる勝利だった。
12日に新潟競馬場で開催された関屋記念(G3)はプリモシーン(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)が1番人気に応える形で快勝。今年春のフェアリーS(G3)に続く重賞勝利をあげた。
キレイにスタートを切ったプリモシーンは、中団やや後ろのポジションで待機。最後の直線で外に持ち出されると一気に進出した。残り200m地点で内にヨレてモタレるも、鞍上の北村宏司がムチを持ち替えて対応し、なんとか持ち直す。このロスで後方から快速を飛ばしてきたワントゥワンに迫られるも、クビ差しのいでゴール。31年ぶりとなる3歳牝馬による関屋記念制覇を達成した。
昨年10月以来の騎乗となった北村宏騎手はレース後、「直線追い出しをもう少し待てば良かった」と反省するも、「少し苦しくなっても最後までよく頑張ってくれました」と最後まで諦めなかった相棒をたたえていた。
「プリモシーンは実力はあるとみられていたものの、春はスタートで出遅れてしまい、桜花賞(G1)で10着、NHKマイルCでも5着と、目覚ましい結果を残すことはできませんでした。
今回もゲート難を不安視する人がいましたが、北村宏騎手に促されると問題なくキレイにゲートから飛び出し、不安を払拭。また最後の直線でプリモシーンはヨレましたが、北村宏騎手は慌てることなく体勢を立て直すことにも成功しています。なにかと相性がいいのかもしれませんね」(競馬記者)
北村宏騎手とプリモシーンは2戦2勝。斤量差があったとはいえ、古馬を一蹴したこのタッグは秋の重賞戦線でも楽しみな存在だといえる。また今回の勝利は”世代の実力が図抜けている”ことを証明したと見ている者もいる。