JRA札幌記念(G2)サングレーザー「最強モーリス」を追い詰めた秘策アリ!? 福永祐一×浅見厩舎なら「昨年のエアスピネル」にあらず
レインボーラインはステイゴールド産駒であることに対して、サングレーザーはディープインパクト産駒。血統的に3000m級のG1を勝つとは思えないが、2000mなら十分に守備範囲だ。G1通算5勝の浅見厩舎だが、その内3勝が3000m以上と長い距離を持たせる”業”を心得ていることは明白だ。
1週前追い切りでは、このレースに出走を予定しているアストラエンブレムに遅れた本馬。休み明けだけに不安が囁かれる内容だったが、久々の2000mを考えれば逆にその”ゆとり”が不気味だ。見守った陣営も「出して行くと(ハミを)噛むことがあるから、じっくり運んで末脚を生かす競馬をしたいね。これで変わってくると思うよ」と、ライバルに遅れたことをまったく意に介していない。
果たして、サングレーザーにとって厩舎の大先輩のような”変身”の「キッカケ」を掴むレースとなるのだろうか。前に行きたい馬が揃ってペースが上がりそうなだけに、一昨年、冷静な判断力で上がり最速の末脚を引き出した福永騎手の手綱さばきにも注目だ。