JRA「未知の怪物?」セダブリランテスがブラストワンピースを襲う……新潟記念(G3)でその真価問われる
9月2日、夏競馬を締めくくる重賞として新潟記念(G3、芝2000メートル)が行われる。サマー2000シリーズの最終戦だ。今年は秋へ向けたステップレースとして参加した馬が多かったため、シリーズチャンピオンは該当馬なしになるかもしれない。
この新潟記念で有力馬と目されている馬たちも、秋競馬での飛躍を見据えた参戦となる。セダブリランテス(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)もそのうちの1頭だ。年明けの中山金杯(G3、芝2000メートル)を1番人気で優勝。その後骨折が判明、傷が癒えての緒戦となる。
8月22日には今回騎乗予定の石川裕紀人騎手を背に、美浦ウッドチップコースで1週前追い切りが行われた。手塚調教師は「以前から動きの良い馬でしたが、休みを挟んで随分動きが柔らかくなっていて、良い休みになったと思います。重賞2勝馬なのでハンデは重くなりそうですが、57キロくらいなら問題ないでしょうし、それでもやれると思います」と、自信満々のコメント。
実際のハンデは初めて背負う57.5キロ。520キロ前後の大型馬なのでハンデそのものはそれほど苦にしないだろう。マイネルハニーとメートルダールの57キロと大きな違いはない。ただし、54キロの3歳馬ブラストワンピース、55キロの6歳馬グリュイエールはかなりの強敵になりそうだ。
セダブリランテスは5戦4勝の4歳馬。3歳春のクラシックには間に合わず、2戦2勝で臨んだラジオNIKKEI賞(G3、芝1800メートル)を優勝。セントライト記念(G2)から菊花賞(G1)を目指すが、右前脚挫石でセントライト記念を回避。秋にはアルゼンチン共和国杯(G2、芝2500メートル)で3着(優勝馬スワーヴリチャード)と好走。その後、今年の中山金杯優勝、骨折休養、今回の新潟記念参戦となる。