武豊マウレア「歩様乱れ」検査の結果は……秋華賞(G1)出走権ゲットも「オークス上位馬」を襲うアクシデント続出に呆然
「何もなければいいんですが……」
8日に中山競馬場で行われた秋華賞トライアル紫苑S(G3)は、C.ルメール騎乗の2番人気ノームコアが圧勝。3馬身差の勝利にルメール騎手も「アーモンドアイは強い馬ですけど、彼女にもチャンスありそう」とライバルの出現を意識するほどの完勝劇だった。昨年の秋華賞馬ディアドラが重賞初勝利を飾ったレースで、今年も有力候補が誕生した。
その一方で、気になるのが1番人気で2着に敗れたマウレアだ。
ノームコアには完敗を喫したものの、今回はトライアル。春のチューリップ賞(G2)2着で賞金面の心配がないマウレアにとっては、目標の秋華賞の優先出走権を確保する上々の滑り出しといえた。
しかし、問題はゴールを過ぎてから早々に鞍上の武豊騎手が下馬したことだ。
「直線で突っ張って走っていたので『オヤオヤ』と思った。ゴール板を過ぎたら、歩様が乱れましたね。何もなければいいんですが……」
数々の勝利を上げてきた一方で、こういったアクシデントも数多く経験している名手の判断だけに状況は深刻だ。直後に診療所で検査を受けた結果、ハ行と診断され、骨などに異常は認められなかったものの、秋華賞出走の雲行きはかなり怪しくなったことは間違いないだろう。