JRA「キタサンブラック風」オウケンムーン巻き返し? 3年前の「再現」なるか

 17日に中山競馬場で菊花賞(G1)トライアルのセントライト記念(G2)が開催される。今年も秋の飛躍を期待できる素質馬が揃ったが、ここでの巻き返しを期待される1頭がオウケンムーン(美浦・国枝栄厩舎)だ。

 オウケンブルースリ産駒という極めてマイナーな血統である”地味馬”オウケンムーン。だが2月の共同通信杯(G3)を好位から抜け出して優勝したことで、一躍クラシック候補として期待された。

 しかし、皐月賞(G1)では稍重の馬場に足を取られて行き足が付かず、巻き返すべく3コーナーから早めに仕掛けるも、直線半ばで手応えを失い12着と惨敗。続く日本ダービーでも好位につけることができず、いいところなしで15着。良血馬の集うクラシックの壁に跳ね返され、結果を残せないでいた。

「春は惨敗続きでした。しかし、あの時期はまだまだ幼い面が残っており、重賞を制覇したものの陣営からも『当初はなぜ走るのか首をひねったくらい』『ちょっと頭が高い走法でデタラメ感がある』という声があがったほど。競走馬として未完成の状態だったようです。

 未完成だった分、伸びしろもあるハズ。血統的にも父オウケンブルースリが春のクラシックに未出走ながら菊花賞馬になり、その後も息長く活躍したように比較的晩成なのでしょう。これからの巻き返しに期待がかかります」(競馬記者)

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